[Verso Sciolto]

Not entirely sure what the direction will be for the films but on the positive side I'm a bit encouraged by the fact that a section of the introduction page, currently on the official website, is devoted to the poetry of Hyakunin Isshu. The text and a brief introduction is given for four of the poems: Chihayafuru (17), Morotomo ni (66), Se o hayami (77) and Ukari keru (74).

Spoiler:

百人一首は恋の歌

百人一首は、百首の内、なんと四十三首が“恋の歌”。千年前から人を愛する気持ちは変わらない のです。
百人一首は“31文字で恋心を歌ったツイートのようなもの”と思えば、身近なものに感じられま せんか？
映画の中には、たくさんの恋の歌が登場します！

千早振る神代も聞かず竜田川 から紅に水くくるとは (17)
「散り流れる紅葉が竜田川を真っ赤に染め上げる、この世のものとは思えない美しさ」という景色を歌っていま すが、実は、そこには燃えるような恋心が隠されています。「私の燃える想いが、竜田川の流れを真っ赤に染め 上げてしまうほど、今でもあなたを愛しています」と。「千早振る～」は、真っ赤に燃える愛の歌ともいえるの です！


もろともにあはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし (66)
山に一人きりで修行する男が、たった一本の山桜に対して「山桜よ、慈しみ合おう。互いに一人ぼっちで、お前 以外に私の心を本当に知ってくれているものはいないのだから」と悲しみを歌った歌ですが、山桜を愛する人に 見立てて「あなたがいれば私は頑張れる。だからもっとあなたと深く分かり合いたい。愛する人と一緒に過ごせ ば、困難を乗り越えられる！」とも解釈できるのです。

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末にあはむとぞ思ふ (77)
「川の流れは、岩にあたって二つに割れても、いずれはまた一つに戻る」という意味。
この歌には「私たちは離れ離れになってしまっても必ずまた会える、一緒になれる」という、別れゆく愛する人 にもう一度会いたい！と強く願う気持ちが込められているのです。</p>

憂かりける人を初瀬の山おろしよ はげしかれとは祈らぬものを (74)
「観音様に、つれないあの人をなびかせてくれとお祈りはしたけれど、山おろしの風のように冷たくなれとは祈 らなかったのに…」という意味。あの人と両想いになりたいとお祈りしたのに、私に全く振り向いてくれない… という切ない片思いを歌った歌なのです。