Bakemonogatari generic discussion

[felix]

Originally Posted by Malkuth

Are they going to do the Koyomi Vamp?

I hope so. He's been blurred out by miss touchy-feely but (currently) it would seem he's got one interesting character.

[alu546]

Nice, I really enjoyed these first twp episodes, and it seems Hitagi shall stick around, so this ep made me happy.

Lol at first half fanservice, but Hitagi is worth oogling atleast.

PS : Those gods are a sketchy bunch. lol

[SwiftStrike]

10minutes of random speaking half-bare..


the ending was interesting though, almost happy

[sirn]

Originally Posted by Malkuth

By the way are there any news about the three extra episodes that are supposed to be available on-line? Are they going to do the Koyomi Vamp? or extend upon the 5 stories from Bakemonogatari two volumes that are airing on TV?

Three extra episodes only extends the five stories from Bakemonogatari. Koyomi Vamp is not planned to be made… yet. (Three episodes won't be enough anyway.)

[Malkuth]

Originally Posted by sirn

Three extra episodes only extends the five stories from Bakemonogatari. Koyomi Vamp is not planned to be made… yet. (Three episodes won't be enough anyway.)

Damn, I hopes increased after watching the OP from the 1st ep.

Anyway, check for images, write-ups (with spoilers) on the characters and other stuff that I can not mention here (damn rules) at this post

[apr]

Don't read that, and stay away from Wikipedia. This is a mystery show, and knowing details before you see the episodes just ruins the surprise.

Someone pasted a character description to me on MSN, and it spoiled an entire arc.

[Xellos-_^]

i hope the normal hitagi keep packing those staplers and rulers. I love how she dissected Araragi

[Malkuth]

Originally Posted by apr

Don't read that, and stay away from Wikipedia. This is a mystery show, and knowing details before you see the episodes just ruins the surprise.

Someone pasted a character description to me on MSN, and it spoiled an entire arc.

Come on, the description in wikipedia just states the main plot, but IMO what makes this show great is the dialogue plus the visuals ... and in any case, I warned about the spoilers!

[Guardian Enzo]

There were some wonderful things in that episode, but it was Shinbou overload for me. At some point it stops being clever and it's just showing off. Too intrusive - I really hope they turn down the Shaft a bit, because there's a lot to like here if they'll let us see it.

[fish eric]

This show has got really cool animation. I only stumbled upon it by accident

[Reckoner]

Well besides a couple of real life shots intruding the visuals, I'm not bothered by Shaft being Shaft in this series because it actually fits well.

This series is defintely very interesting. I really thought the scene at the shrine was incredibly well done for the most part. I'm quite excited to see where this series will take us.

[Ashlotte]

Originally Posted by solomon

Dry sarcastic Senjogaraha is ten times more interesting than open friendly (moe) Senjogahara (IMHO).

Everybody loves a bitch...well...Ok some of us do.

Still sad to think that their going to be shifting focus off of her in the next story...Ah well I'll have faith they can keep this type of quality up.

[zzeroparticle]

Wow, talk about a riveting series so far. I'm definitely drawn into this series through the camera work (which actually stays relevant to the dialogue this time!) as well as Hitagi's cathartic moment. Araragi still doesn't have quite the developed personality, though somehow, I get the feeling he'll be more of a dispassionate observer, helping only when he knows he can provide some degree of usefulness. Otherwise, it doesn't seem like he'll be as proactive as say... Natsume from Natsume Yuujinchou.

[apr]

If you're enjoying the verbal wars, you might be curious to know how much was cut from the novel. This is the original dialogue text from the shower/dressing scene in ep 2 of the anime, bolded text was skipped:

Spoiler:

「シャワー、済ませたわよ」
「ぐあああっ！」
「そこをどいて頂戴。服が取り出せないわ」
「服を着ろ服を！」
「だから今から着るのよ」
「なんで今から着るんだ！」
「着るなって言うの？」
「着てろって言ってんだ！」
「持って入るのを忘れていたのよ」
「だったらタオルで隠すとかしやがれ！」
「嫌よ、そんな貧乏くさい真似」
「清潔な服ねえ。白い服の方がいいと思う？」
「知らねえよ……」
「ショーツとブラは、柄ものしか持っていないの」
「知らねえよ！」
「相談しているだけなのに、どうして大声で喚いたりするの。訳がわからないわ。あなた、更年期障害なんじゃ ない？」
「阿良々木くん。まさかあなた、私のヌードを見て欲情したのではないでしょうね」
「仮にそうだったとしても僕の責任じゃない！」
「私に指一本でも触れて御覧なさい。舌を噛み切ってやるんだから」
「あーあー、身持ちの堅いこったな！」
「あなたの舌を噛み切るのよ？」
「マジでおっかねえ！」
「もういいわよ。こっちを向いても」
「そうかよ、ったく……」
「何が目的なんだお前は！」
「何よ。今日のお礼のつもりで大サービスしてあげてるんだから、ちょっとは喜びなさいよ」
「…………」
「ちょっとは喜びなさいよ！」
「逆切れされたっ!?」
「感想くらい言うのが礼儀でしょう！」
「か、感想って……っ！」
「い、いい身体してるね、とか……？」
「……最低」
「そんなことだからあなたは一生童貞なのよ」
「一生!?　お前は未来から来た人なのか!?」
「唾を飛ばさないでくれる？　童貞がうつるわ」
「女に童貞がうつるか！」
「ていうかちょっと待て、さっきから僕が童貞であることを前提に話が進んでるぞ！」
「だってそうでしょう。あなたを相手にする小学生なんていないはず」
「その発言に対する異議は二つ！　僕はロリコンじゃないというのが一つ、そして探せばきっと僕を相手にして くれる小学生だっているはずというのが二つだ！」
「一つ目があれば二つ目はいらないのでは」
「…………」
「でもまあ、確かに偏見でものを言ったわね」
「わかってくれればいいんだ」
「唾を飛ばさないで。素人童貞がうつるわ」
「認めましょう、僕は童貞野郎です！」
「最初から素直にそう言っておけばいいのよ。こんなこと、残りの寿命の半分に匹敵する幸運なのだから、余計 な口を叩くべきではないの」
「お前、死神だったのか……？」
「心配しなくとも」
「羽川さんには内緒にしておいてあげるのに」
「羽川って」
「彼女、阿良々木くんの片恋相手じゃないの？」
「それは違う」
「そうなんだ。よく話しているから、てっきりそうなんだと思って、鎌をかけてみたのだけれど」
「日常会話で鎌をかけるな」
「うるさいわね。処分されたいの」
「何のどんな権限を持ってんだよ、お前は」
「よく話しているのは、向こうが僕に、勝手に話しかけてきているだけだよ」
「身の程知らずな口振りね。羽川さんの方が、あなたに片恋だとでも言いたいの？」
「それは、絶対、違う」
「羽川のあれは単純に面倒見がいいだけだ。単純に、そして過剰に、な。あいつは一番駄目な奴が一番可哀想だ って、そんな愉快な勘違いをしているんだ。駄目な奴が、不当に損をしているって、そんな風に、思ってるんだ 」
「それは本当に愉快な勘違いね」
「一番駄目な奴は一番愚かなだけなのに」
「……いや、僕はそこまでは言ってません」
「顔に書いてあるわ」
「書いてねえよ！」
「そういうと思ってさっき書いておいたわ」
「そんな手回しがありえるか！」
「羽川さんも――忍野さんの、お世話になったのね？」
「ん。まあな」
「ふうん」
「だから――一応、信頼して、いいとは思うぜ。ふざけた性格で、根明で軽薄な調子者だけれど、それでも、腕 だけは確かだから。安心していい。僕一人の証言じゃなく、羽川もそうだっていうんだから、間違 いないだろ」
「そう。でもね、阿良々木くん」
「悪いけれど、私はまだ、忍野さんのことを、半分も信頼できてはいないのよ。彼のことをおいそれと信じるに は、私は今まで、何度も何度も、騙され続けているわ」
「…………」
「病院にも、惰性で通っているだけだし。正直、私はもう、この体質については、ほとんど諦めて いるのよ」
「諦めて……」
「この奇妙な世界には、決して、夢幻魔実也も九段九鬼子も、いてはくれないということ」
「…………」
「峠弥勒くらいなら、ひょっとしたらいてくれるのかもしれないけれどね」
「だから阿良々木くん。私は――だからね、たまたま階段で足を滑らせて、たまたまにそれを受け止めてくれた クラスメイトが、たまたま春休みに吸血鬼に襲われていて、たまたまそれを救ってくれた人が、たまたまクラス の委員長にも関わっていて――そして更に、たまたま私の力にもなってくれるだなんて、そんな楽天的な風には 、どうしたって、ちっとも思えないの」
「折角着たのに、なんで脱ぐんだよ」
「髪を乾かすのを忘れていたわ」
「お前ひょっとしてただの馬鹿なんじゃないか？」
「失礼なことを言わないでくれるかしら？　私が傷ついたら大変じゃないの」
「楽天的ねえ」
「そうじゃなくて？」
「かもしんね。でも、いいんじゃねえの？」
「別に、楽天的でも」
「…………」
「悪いことをしてるわけじゃないし、ズルしているわけでもないんだから、堂々としてりゃいいんだよ。今みた いに」
「今みたいに？」
「悪いことを――しているわけじゃない、か」
「だろ？」
「まあ、そうね」
「でも」
「でも――ズルはしているかも」
「え？」
「なんでもないわ」
「今度生まれ変わるなら」
「私は、クルル曹長になりたいわ」
「…………」
「言いたいことはわかるわ。脈絡がない上にわたしにはなれっこないっていうんでしょう」
「まあ、半分くらいはそんな感じだ」
「やっぱりね」
「……せめてドロロ兵長くらいのことは言えないのかよ」
「トラウマスイッチという言葉は、私にとってあまりにもリアル過ぎるのよ」
「そうかい……でもさ」
「でももなももないわ」
「なもってなんだよ」
「ねえ、阿良々木くん。一つ訊いていい？　どうでもいいことなのだけれど」
「何」
「月の模様みたいって、どういうこと？」
「え？　何の話だ？」
「言っていたじゃないの。忍野さんに」
「えーっと……」
「ほら、蟹のことで、兎だったり美人だったりするって、忍野の奴、言ってただろ。あれのことだよ。月の模様 って、日本からだと兎が餅をついているように見えるけれど、海外からだと蟹だったり、美人の横顔だったりす るっていうから」
「そんなくだらないことをよく知っているわね。生まれて初めてあなたに感心したわ」
「なあに、僕は天文学や宇宙科学には詳しいんだよ。一時期熱中したことがあってね」
「いいのよ、私の前では格好つけなくとも。もう全部わかってるんだから。どうせそれ以外は何も知らないんで しょう？」
「言葉の暴力って知ってるか」
「なら言葉の警察を呼びなさいよ」
「…………」
「何も知らないってことはないぞ、僕だって。えーっと、たとえばそうだな、日本じゃやっぱり、月の模様とい えば兎なわけだけれど、なんで月に兎がいるか、知ってるか？」
「月に兎はいないわ。阿良々木くん、高校生にもなってそんなことを信じているの？」
「いるとして、だ」
「その昔、神様がいてだ、仏様だったかな、まあそんなのどっちでもいいや、神様がいて、兎はその神様のため に、自分から火の中に飛び込んで、その身を焼いて、神様への供物にしたという話があるんだ。神様はその自己 犠牲に心打たれて、皆がいつまでもその兎のことを忘れないようにと、空の月に、その姿を留めたと言うんだな 」
「神様も酷いことをするわね。それじゃあ兎はまるで晒しモノじゃない」
「そういう話じゃないんだが」
「兎も兎よ。そうやって自己犠牲の精神を見せれば神様に認めてもらえるだろうという計算が見え透いて、浅ま しいわ」
「そういう話じゃ絶対にないんだが」
「いずれにせよ、私辺りには分からない話ね」
「……お前、実は自慢の肉体を僕に見せびらかしたいだけなのか？」
「自慢の肉体だなんて、そんなに自惚れていないわ。裏返しで、しかも後ろ前だっただけよ」
「器用なミスだな」
「でも確かに、服を着るのは得意じゃないの」
「子供みたいな奴だ」
「違う。重たいのよ」
「あ」
「こればっかりは、飽きることはあっても慣れることはないわ――けれど、意外と学があるのね、阿良々木くん 。びっくりしたわ。ひょっとしたら頭の中に脳味噌が入っているのかもしれないわね」
「当たり前だろ」
「当たり前って……あなたのような生物の頭蓋骨に脳味噌が入っているというのは、それはそれは、もう奇跡の ような出来事なのよ？」
「酷い言われようだなおい」
「気にしないで。当然のことを言ったまでよ」
「この部屋の中に死んだ方がいい奴がいるみたいだな……」
「？　保科先生ならいないわよ」
「お前今尊敬すべき人生の先導者である担任の先生のことを死んだ方がいいって言ったのか！」
「蟹もそうなの？」
「え？」
「蟹も兎と同じで、火の中に自ら飛び込んだの？」
「あ、ああ……いや、蟹の話は知らない。なんか由来があるのかな。考えたこともなかったけれど……月にも海 があるからじゃないのか？」
「月に海はないわ。得意顔で何を言っているの」
「え？　ないのか？　なかったっけ……」
「天文学が聞いて呆れるわね。あれは名前だけよ」
「そうなんだ……」
「やれやれ、馬脚を露わしたわね、阿良々木くん。全く、あなたに知識というものを少しでも期待してしまった 私が軽率だったわ」
「お前、僕の頭がすごく悪いと思っているだろう」
「何故気付いたのっ!?」
「真顔で驚かれた！」
「私のせいで、阿良々木くんが、自分の頭のお粗末さ加減に気付いてしまった……責任を感じるわ 」
「おい、ちょっと待て、僕はそんな深刻なレベルの頭の悪さなのか？」
「安心して。私は成績で人間を差別したりしないわ」
「その言い方が既に差別的じゃねえかよ！」
「唾を飛ばさないで。低学歴がうつるわ」
「同じ高校だ！」
「でも最終学歴となればどうかしら」
「う……」
「私は大学院卒。あなたは高校中退」
「三年生になってまで辞めるか！」
「すぐに辞めさせてくださいと、自分から泣いて頼むことになるわ」
「漫画でしか聞いたことのない悪党発言を平然と!?」
「偏差値チェック。私、七十四」
「くっ……」
「僕、四十六……」
「四捨五入すればゼロね」
「はあ!?　嘘つけ、六だから……あ、お前、さては十の位を――僕の偏差値になんてことをする んだ！」
「百、差をつけないと、勝った気がしないのよ」
「自分の数値も十の位を……」
「そういうわけで、これからは半径二万キロ以内には近寄らないでね」
「地球外退去を命じられた!?」
「ところで神様は、その兎さんをちゃんと食べてあげたのかしらね？」
「え？　あ、また話が戻ったのか。食べたかどうかって……そこまで話を進めたら猟奇的になるだ ろうが」
「進めなくても十分猟奇よ」
「さあね。知らないよ、頭が悪いから」
「すねないでよ。私の気分が悪くなるじゃない」
「お前、僕が可哀想になってこないのか……？」
「あなた一人を哀れんでも、世界から戦争はなくならない」
「たった一人の人間も救えない奴が世界を語るな！　まずは目の前のちっぽけな命を助けてみろ！　お前にはそ れができるはずだ！」
「ふむ。決めたわ」
「もしも全てがうまく行ったら、北海道へ蟹を食べに行きましょう」
「北海道まで行かなくても蟹は食えると思うし、全然季節じゃないと思うけれど、まあ、戦場ヶ原がそうしたい って言うんなら、いいんじゃないのか？」
「あなたも行くのよ」
「なんでっ!?」
「あら、知らなかったの？」
「蟹って、とっても、おいしいのよ」

Not that all of it is relevant, but some of my favourite jokes just vanished.

[sirn]

Originally Posted by apr

If you're enjoying the verbal wars, you might be curious to know how much was cut from the novel. This is the original dialogue text from the shower/dressing scene in ep 2 of the anime, bolded text was skipped:

Not that all of it is relevant, but some of my favourite jokes just vanished.

Give them some justice: TV broadcast have to fit the given time in unit of seconds, so skipping was necessary. I'm sure most people will drop the series if the second episode is nothing but talk, talk, talk and talk. For now, just hope they won't skipped all the clever dialogue with Hachikuji in Mayoi Snail. After all, they decided to add one more episode for this exact reason.

Try not to compare it too much to the novel; enjoy the anime as anime.
Tsukihi & Karen at the end of episode 2 is enough for me.

[apr]

Originally Posted by sirn

Try not to compare it too much to the novel; enjoy the anime as anime.
Tsukihi & Karen at the end of episode 2 is enough for me.

I should, and wish I could, but I'm a terrible purist. I wanted to walk out of the Lord of the Rings movie and refused to watch parts 2-3 of the trilogy, for example.

It is fun to watch things come alive, though. The action in arc 3 should be awesome.

[KyntE]

Originally Posted by apr

If you're enjoying the verbal wars, you might be curious to know how much was cut from the novel. This is the original dialogue text from the shower/dressing scene in ep 2 of the anime, bolded text was skipped:

Spoiler:

「シャワー、済ませたわよ」
「ぐあああっ！」
「そこをどいて頂戴。服が取り出せないわ」
「服を着ろ服を！」
「だから今から着るのよ」
「なんで今から着るんだ！」
「着るなって言うの？」
「着てろって言ってんだ！」
「持って入るのを忘れていたのよ」
「だったらタオルで隠すとかしやがれ！」
「嫌よ、そんな貧乏くさい真似」
「清潔な服ねえ。白い服の方がいいと思う？」
「知らねえよ……」
「ショーツとブラは、柄ものしか持っていないの」
「知らねえよ！」
「相談しているだけなのに、どうして大声で喚いたりするの。訳がわからないわ。あなた、更年期障害なんじゃ ない？」
「阿良々木くん。まさかあなた、私のヌードを見て欲情したのではないでしょうね」
「仮にそうだったとしても僕の責任じゃない！」
「私に指一本でも触れて御覧なさい。舌を噛み切ってやるんだから」
「あーあー、身持ちの堅いこったな！」
「あなたの舌を噛み切るのよ？」
「マジでおっかねえ！」
「もういいわよ。こっちを向いても」
「そうかよ、ったく……」
「何が目的なんだお前は！」
「何よ。今日のお礼のつもりで大サービスしてあげてるんだから、ちょっとは喜びなさいよ」
「…………」
「ちょっとは喜びなさいよ！」
「逆切れされたっ!?」
「感想くらい言うのが礼儀でしょう！」
「か、感想って……っ！」
「い、いい身体してるね、とか……？」
「……最低」
「そんなことだからあなたは一生童貞なのよ」
「一生!?　お前は未来から来た人なのか!?」
「唾を飛ばさないでくれる？　童貞がうつるわ」
「女に童貞がうつるか！」
「ていうかちょっと待て、さっきから僕が童貞であることを前提に話が進んでるぞ！」
「だってそうでしょう。あなたを相手にする小学生なんていないはず」
「その発言に対する異議は二つ！　僕はロリコンじゃないというのが一つ、そして探せばきっと僕を相手にして くれる小学生だっているはずというのが二つだ！」
「一つ目があれば二つ目はいらないのでは」
「…………」
「でもまあ、確かに偏見でものを言ったわね」
「わかってくれればいいんだ」
「唾を飛ばさないで。素人童貞がうつるわ」
「認めましょう、僕は童貞野郎です！」
「最初から素直にそう言っておけばいいのよ。こんなこと、残りの寿命の半分に匹敵する幸運なのだから、余計 な口を叩くべきではないの」
「お前、死神だったのか……？」
「心配しなくとも」
「羽川さんには内緒にしておいてあげるのに」
「羽川って」
「彼女、阿良々木くんの片恋相手じゃないの？」
「それは違う」
「そうなんだ。よく話しているから、てっきりそうなんだと思って、鎌をかけてみたのだけれど」
「日常会話で鎌をかけるな」
「うるさいわね。処分されたいの」
「何のどんな権限を持ってんだよ、お前は」
「よく話しているのは、向こうが僕に、勝手に話しかけてきているだけだよ」
「身の程知らずな口振りね。羽川さんの方が、あなたに片恋だとでも言いたいの？」
「それは、絶対、違う」
「羽川のあれは単純に面倒見がいいだけだ。単純に、そして過剰に、な。あいつは一番駄目な奴が一番可哀想だ って、そんな愉快な勘違いをしているんだ。駄目な奴が、不当に損をしているって、そんな風に、思ってるんだ 」
「それは本当に愉快な勘違いね」
「一番駄目な奴は一番愚かなだけなのに」
「……いや、僕はそこまでは言ってません」
「顔に書いてあるわ」
「書いてねえよ！」
「そういうと思ってさっき書いておいたわ」
「そんな手回しがありえるか！」
「羽川さんも――忍野さんの、お世話になったのね？」
「ん。まあな」
「ふうん」
「だから――一応、信頼して、いいとは思うぜ。ふざけた性格で、根明で軽薄な調子者だけれど、それでも、腕 だけは確かだから。安心していい。僕一人の証言じゃなく、羽川もそうだっていうんだから、間違 いないだろ」
「そう。でもね、阿良々木くん」
「悪いけれど、私はまだ、忍野さんのことを、半分も信頼できてはいないのよ。彼のことをおいそれと信じるに は、私は今まで、何度も何度も、騙され続けているわ」
「…………」
「病院にも、惰性で通っているだけだし。正直、私はもう、この体質については、ほとんど諦めて いるのよ」
「諦めて……」
「この奇妙な世界には、決して、夢幻魔実也も九段九鬼子も、いてはくれないということ」
「…………」
「峠弥勒くらいなら、ひょっとしたらいてくれるのかもしれないけれどね」
「だから阿良々木くん。私は――だからね、たまたま階段で足を滑らせて、たまたまにそれを受け止めてくれた クラスメイトが、たまたま春休みに吸血鬼に襲われていて、たまたまそれを救ってくれた人が、たまたまクラス の委員長にも関わっていて――そして更に、たまたま私の力にもなってくれるだなんて、そんな楽天的な風には 、どうしたって、ちっとも思えないの」
「折角着たのに、なんで脱ぐんだよ」
「髪を乾かすのを忘れていたわ」
「お前ひょっとしてただの馬鹿なんじゃないか？」
「失礼なことを言わないでくれるかしら？　私が傷ついたら大変じゃないの」
「楽天的ねえ」
「そうじゃなくて？」
「かもしんね。でも、いいんじゃねえの？」
「別に、楽天的でも」
「…………」
「悪いことをしてるわけじゃないし、ズルしているわけでもないんだから、堂々としてりゃいいんだよ。今みた いに」
「今みたいに？」
「悪いことを――しているわけじゃない、か」
「だろ？」
「まあ、そうね」
「でも」
「でも――ズルはしているかも」
「え？」
「なんでもないわ」
「今度生まれ変わるなら」
「私は、クルル曹長になりたいわ」
「…………」
「言いたいことはわかるわ。脈絡がない上にわたしにはなれっこないっていうんでしょう」
「まあ、半分くらいはそんな感じだ」
「やっぱりね」
「……せめてドロロ兵長くらいのことは言えないのかよ」
「トラウマスイッチという言葉は、私にとってあまりにもリアル過ぎるのよ」
「そうかい……でもさ」
「でももなももないわ」
「なもってなんだよ」
「ねえ、阿良々木くん。一つ訊いていい？　どうでもいいことなのだけれど」
「何」
「月の模様みたいって、どういうこと？」
「え？　何の話だ？」
「言っていたじゃないの。忍野さんに」
「えーっと……」
「ほら、蟹のことで、兎だったり美人だったりするって、忍野の奴、言ってただろ。あれのことだよ。月の模様 って、日本からだと兎が餅をついているように見えるけれど、海外からだと蟹だったり、美人の横顔だったりす るっていうから」
「そんなくだらないことをよく知っているわね。生まれて初めてあなたに感心したわ」
「なあに、僕は天文学や宇宙科学には詳しいんだよ。一時期熱中したことがあってね」
「いいのよ、私の前では格好つけなくとも。もう全部わかってるんだから。どうせそれ以外は何も知らないんで しょう？」
「言葉の暴力って知ってるか」
「なら言葉の警察を呼びなさいよ」
「…………」
「何も知らないってことはないぞ、僕だって。えーっと、たとえばそうだな、日本じゃやっぱり、月の模様とい えば兎なわけだけれど、なんで月に兎がいるか、知ってるか？」
「月に兎はいないわ。阿良々木くん、高校生にもなってそんなことを信じているの？」
「いるとして、だ」
「その昔、神様がいてだ、仏様だったかな、まあそんなのどっちでもいいや、神様がいて、兎はその神様のため に、自分から火の中に飛び込んで、その身を焼いて、神様への供物にしたという話があるんだ。神様はその自己 犠牲に心打たれて、皆がいつまでもその兎のことを忘れないようにと、空の月に、その姿を留めたと言うんだな 」
「神様も酷いことをするわね。それじゃあ兎はまるで晒しモノじゃない」
「そういう話じゃないんだが」
「兎も兎よ。そうやって自己犠牲の精神を見せれば神様に認めてもらえるだろうという計算が見え透いて、浅ま しいわ」
「そういう話じゃ絶対にないんだが」
「いずれにせよ、私辺りには分からない話ね」
「……お前、実は自慢の肉体を僕に見せびらかしたいだけなのか？」
「自慢の肉体だなんて、そんなに自惚れていないわ。裏返しで、しかも後ろ前だっただけよ」
「器用なミスだな」
「でも確かに、服を着るのは得意じゃないの」
「子供みたいな奴だ」
「違う。重たいのよ」
「あ」
「こればっかりは、飽きることはあっても慣れることはないわ――けれど、意外と学があるのね、阿良々木くん 。びっくりしたわ。ひょっとしたら頭の中に脳味噌が入っているのかもしれないわね」
「当たり前だろ」
「当たり前って……あなたのような生物の頭蓋骨に脳味噌が入っているというのは、それはそれは、もう奇跡の ような出来事なのよ？」
「酷い言われようだなおい」
「気にしないで。当然のことを言ったまでよ」
「この部屋の中に死んだ方がいい奴がいるみたいだな……」
「？　保科先生ならいないわよ」
「お前今尊敬すべき人生の先導者である担任の先生のことを死んだ方がいいって言ったのか！」
「蟹もそうなの？」
「え？」
「蟹も兎と同じで、火の中に自ら飛び込んだの？」
「あ、ああ……いや、蟹の話は知らない。なんか由来があるのかな。考えたこともなかったけれど……月にも海 があるからじゃないのか？」
「月に海はないわ。得意顔で何を言っているの」
「え？　ないのか？　なかったっけ……」
「天文学が聞いて呆れるわね。あれは名前だけよ」
「そうなんだ……」
「やれやれ、馬脚を露わしたわね、阿良々木くん。全く、あなたに知識というものを少しでも期待してしまった 私が軽率だったわ」
「お前、僕の頭がすごく悪いと思っているだろう」
「何故気付いたのっ!?」
「真顔で驚かれた！」
「私のせいで、阿良々木くんが、自分の頭のお粗末さ加減に気付いてしまった……責任を感じるわ 」
「おい、ちょっと待て、僕はそんな深刻なレベルの頭の悪さなのか？」
「安心して。私は成績で人間を差別したりしないわ」
「その言い方が既に差別的じゃねえかよ！」
「唾を飛ばさないで。低学歴がうつるわ」
「同じ高校だ！」
「でも最終学歴となればどうかしら」
「う……」
「私は大学院卒。あなたは高校中退」
「三年生になってまで辞めるか！」
「すぐに辞めさせてくださいと、自分から泣いて頼むことになるわ」
「漫画でしか聞いたことのない悪党発言を平然と!?」
「偏差値チェック。私、七十四」
「くっ……」
「僕、四十六……」
「四捨五入すればゼロね」
「はあ!?　嘘つけ、六だから……あ、お前、さては十の位を――僕の偏差値になんてことをする んだ！」
「百、差をつけないと、勝った気がしないのよ」
「自分の数値も十の位を……」
「そういうわけで、これからは半径二万キロ以内には近寄らないでね」
「地球外退去を命じられた!?」
「ところで神様は、その兎さんをちゃんと食べてあげたのかしらね？」
「え？　あ、また話が戻ったのか。食べたかどうかって……そこまで話を進めたら猟奇的になるだ ろうが」
「進めなくても十分猟奇よ」
「さあね。知らないよ、頭が悪いから」
「すねないでよ。私の気分が悪くなるじゃない」
「お前、僕が可哀想になってこないのか……？」
「あなた一人を哀れんでも、世界から戦争はなくならない」
「たった一人の人間も救えない奴が世界を語るな！　まずは目の前のちっぽけな命を助けてみろ！　お前にはそ れができるはずだ！」
「ふむ。決めたわ」
「もしも全てがうまく行ったら、北海道へ蟹を食べに行きましょう」
「北海道まで行かなくても蟹は食えると思うし、全然季節じゃないと思うけれど、まあ、戦場ヶ原がそうしたい って言うんなら、いいんじゃないのか？」
「あなたも行くのよ」
「なんでっ!?」
「あら、知らなかったの？」
「蟹って、とっても、おいしいのよ」

Not that all of it is relevant, but some of my favourite jokes just vanished.

can you provide translation?

[ProdigalSon]

Anybody else notice the random stills that say 'kuro'? It was in both episodes. I don't see what the color black really had to do with this episode. I mean it's araragi's hair and uniform color, but that's it yeah?

[Deathkillz]

Wow the change Senjogaraha underwent after regaining her weight sure was drastic. Moe moe time? I suppose she may still be able to pass off as a yandere.

A whole half episode where she flashed her semi naked body, ouch that is a bit much for me to handle

Araragi has cute sisters? Never saw that coming XD

[sirn]

Originally Posted by apr

I should, and wish I could, but I'm a terrible purist. I wanted to walk out of the Lord of the Rings movie and refused to watch parts 2-3 of the trilogy, for example.

It is fun to watch things come alive, though. The action in arc 3 should be awesome.

Well, I kind of understand. After all, I'm still pissed that they cut out all of Koyomi's monologue; literally a Bakemonogatari without gatari, the monogatari is pretty much incompleted in the anime series.

Originally Posted by ProdigalSon

Anybody else notice the random stills that say 'kuro'? It was in both episodes. I don't see what the color black really had to do with this episode. I mean it's araragi's hair and uniform color, but that's it yeah?

Just the usual Shinbo's iro-koma stuff, plus some Oishi Tatsuya's taste. It's there to smooth out scenes, I think.